c80's PHIZ Pink×Grey Nep_Mix Tweed Wide Slacks

SOLD OUT

HBT
ってのは　
一般的には「ヘリンボーンツイル」ですね。

でもこれはヘリンボーン状に織られたツートンカラーのツイード。

敢えて略してスペリングするなら、これもHBTになっちゃう。


そうそう、チャコールグレーとライトグレーの組み合わせだったり、そこにベージュを置換したり、クラシカルなジャケット類でよく見かけますよね。



で、今回そんなクラシカルな生地で

【パープルピンク×チャコール】
っていうキレキレの色組み。

色自体は攻めてるんだけれど、色同士の相性と生地の優しいテクスチャで完全に中和されて素晴らしい完成度に仕上がってます。

しかもそこにさり気無くファンシーネップも織り交ぜてるんだから文句の付けようが無い。

素晴らしい生地です。



さあそんな生地なんですから、
あとはもう余計な事しなくってもシンプルに仕立てるだけで充分カッコ良い。


そんな中この個体はシンプルの枠を越えないギリギリの塩梅で小さな曲芸を見せてくれる。



2タック+独立量玉縁ポケット

これはＥＴＲＡＫが愛してやまない、リラクシングスラックスの黄金様式。


この個体で使われているのもこのフォーマット。

しかしコイツは2タックが内向きのインプリーツ。
そして玉縁ポケットの玉縁が滅茶苦茶太い！

なるほど確かに、こんな遊んだツイード生地ですものね、あんまり無理して細い玉縁作って解れちゃ台無し。
ここは太い方が絶対良い。

理に適ってる。

理に適ってるうえで、新鮮でユニーク。

だって誰もこんなのやらないんですもの。
太くするなら片玉縁にしたり、そもそもスラントポケットにしたりするでしょう。

そんな中、ぬるっと蔓延してる根本的な雛形の常識を小さく破壊するプチ革命。

本当に趣味が良い。
生地を主役に、全てのディテールが生地を邪魔せず、しかし掛け算になるように噛み合ってる。


ポルトガル製造の、名も無きグッドピースです。



これくらいの古い服でポルトガル製ってのもまた少し珍しいな……
なんて思ってタグを眺めてると、この生地、組成が凄い。


30% Wool
40% Polyester
30% Other Fibres

ウールよりポリが多いんかい！
という意外な組成に加えて、


……その他30%？！


そんなんアリ？




Made in Portugal
サイズ表記30

ウエスト:74
ワタリ:34
股上:33
股下:79
裾幅:20

ポリが多めに入ってるからか、股部分に少し毛羽立ちと毛羽立ち由来の毛玉が見えます。
ある程度は取っておりますが、ダメージにならないよう、ほどほどにしてます。