洋服解読所



















80's BALL by M&FG (LICENSED) Worn_Out Hard Tapered Cutting Edge Jeans
¥27,000 税込
残り1点
程良いボロさに履き古されたヴィンテージ・ジーンズ。
こんなのに唯一無二のカッティングエッジが効いてるんだからロマンが止まらない。
以前より嬉々としてご紹介している80年代イタリアン・カジュアルの金字塔、BALL 。
稀代のディストリビューター、
Aldo Ciavatta氏の慧眼によりBALLのデザイナーに抜擢されたマリテ&フランソワ・ジルボー夫妻。
当時すでに黄金期を迎えていたアメリカンカジュアルの輝きをヨーロッパ風にリミックスした鮮烈なニューカジュアルは、時代を超えて今尚新しい。
クラシカルなジョッパーズスタイルを発想元に、オリジナルのカッティングエッジで更に尖らせたデザインです。
腿から裾に掛けての強めのテーパードシェイプや内腿の補強パーツなんかは、アイコニックなジョッパーズディテールですね。
でも外腿の切替やウエスト周りの構成は完全にジルボー。
ジョッパーズってのは化繊やストレッチなんて概念すら無かった時代に生まれた洋服ですから、乗馬時のアクションや透湿性の観点から、腿周りはかなり大きめにゆとりを持たせた独特の形をしてます。
元ネタではどうしたって前後2面構成の平面的な膨らみが外腿位置に生まれるんですが、M&FGはこれを局所的な3面構成で立体的に表現。
元ネタの平面的な膨らみを、360°何処から見てもカッコ良いシェイプに改築。
紛れも無い【ファッション】の感覚。
これも、ただガゼットを嵌め込むだけ…みたいな単純な発想ではありません。
元ネタにもある、
“前身に迫り出すようなサイドシーム”を流用し、そこをガイドラインに半独立の形を加えて組み上げる唯一無二のサイドシームライン。
そしてウエストは従来よりも大きく切り拓いたカープポケットをデザイン。
そしてヒップポケットはフラップシステム、バックベルトループにのみボタンシステムを採用。
そう、後ろウエストだけアーミーパンツの要素を混ぜ込んでるんです。
元ネタにあるレースアップディテールの名残も消し切らずに遺跡として残した上で、様々な要素を巧みに織り交ぜて現代風にアップデート。
正直 見えてる景色が違い過ぎる。
デザインも素晴らしいんですけれど、
そのもう一個前の段階、【ビジョン】から凄まじ過ぎる、紛れも無い天才の仕事だと
私個人は ずっと感服しています。
こんなクオリティですが、これはユーロオリジナルではなく多分縫製だけ日本で組まれた個体。
てな訳で、外腿の難しい鋭角切り替えもキレイに縫い上げられています。
サイズ合う方は是非御トライください。
ライセンス/オリジナル関係無く、非常に珍しいモデルです。
Made in -
サイズ表記44
ウエスト:70
ワタリ:34
股上:32
股下:73
裾幅:15.5
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レビュー
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