洋服解読所



















2004S/S RAF SIMONS Ritual Graphics Back Window Design S/S SH
¥75,000 税込
残り1点
ヘルマン・ヘッセの「Siddhartha」を主題に創られた2004年の春夏コレクションより。
窓状に取り外せるバックパーツが付属した半袖シャツ。
皆様にも青春を共にした小説や音楽があることと思います。
彼がレーベルのスタートから10年間でリミックスしてきたそれらの、ラストスパートと言えるコレクション。
2003年の秋、パリ花公園にて豊かな自然の真っ只中で行われたランウェイは、時に裸で、常に裸足で、使われた洋服はと言えば、極めて禁欲的でニュートラルなカラーパレットによって構成されました。
そのビジュアルが直接的にインドの修行僧達の世界観を引用しているかといえばそうではなく、むしろ現代的な衣服フォーマットが基盤にあります。
オーバーサイズのパーカーとか、このシャツとか。
それでもその多くに共通しているのは、俗世から掛け離れた、禁欲的で質素なテキスタイル/モチーフ選定が成されていたこと。
それは例えば、シッダールタ作中でのライフスタイルを現代に落とし込んで-それこそティーンエイジャーとして同書を読んでいた時代のラフと重ねて-再現したような。
こうありたかった
こうあれたかもしれない
そんな途方も無い理想世界の再再現、今のところそんな風に解釈しています。
ラフシモンズを象徴する端正なレッドカラーシャツも、例外無く質素で飾りの無いノーマルなコットンブロード。
そして冒頭で触れた背面の取り外しパーツには、作中よりインスパイアされたであろう、儀式的モチーフのコラージュワーク。
コレクションにも多用されたグラフィックデザイン。
これがパッチではなく嵌め込み式の1セクションであること、これを開けば素肌があること、これらにも示唆があるのでしょうね。
ランウェイで殆ど見られなかった「赤色」のアイテムにも、こうして重要なモチーフがプリントされ、きちんとリリースされています。
これは、このレーベルにとっての
「レッドシャツ」のアイコニシティの証明でもありましょう。
モードウェアとしての「シャツ」のカッコ良さを世界で1番強く表現したレーベルだと思います。
宗教期、なんて言われていますが
私から言わせればこのレーベルそのものが宗教。
Made in Belgium
サイズ表記46
肩幅:43
身幅:51
着丈:69
袖丈:17
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