c80's EURO VTG Oversized-Pockets Design Seemless-Cutting Cargo JKT

80年代くらいのイタリア古着。

もしかし90頭くらいかも。


その時代のマリンカジュアルに端を発するルーズなボディバランスとハイキャパシティなカーゴデザイン。

それが行き過ぎたのがこのスモックジャケット。



兎に角 ポケットが滅茶苦茶デカい。



数も凄いけど、一個がデカい。

オーバーサイズド･ポケットなんて馬鹿みたいな名付けをしてしまった。



全ポケットに蒲鉾形の底パーツが組み込まれてて、それがマチの役割を担ってポケットを立方体にしてる。

そしてポケット口も少し大きめに製図して、その中心をギャザーで絞って帳尻を合わせるという理屈。

これをやるとボールみたいな感じの
“ぽふっ”とした球状のボリュームが生まれます。


これらのポケットのボスというか
一番大きいのは まさかの背面にいます。

子猫くらいなら入るんじゃないかな、洋服にこんなデカいポケットが付いてるのを見たことが無い。(言い過ぎか)


でも身頃を二重にして中をポケットにしちゃう、みたいな構造では(例えばハンティング系とか) 大きいポケットもあるけど、こうした外付け式のパッチポケットでは中々無いでしょう。



しかしまあ
後ろに最大ポケットを持ってくるのも割と自然なことなのかな。

ハンティングジャケットとかなら後ろのポケットが一番大きいですものね。
それこそ兎や野鳥といった動物が入るくらいには。





さてデカいのはポケットだけじゃない。
身頃もデカい。


肩幅も身幅もドカンと大きく取って、その前後を繋ぐ脇シームも省略しちゃってる。
丸胴ってやつ。

こんな大味なビジュアルにそんなユニークなカッティングエッジを忍ばせるな。見落としちゃうでしょう。


そんな訳で、本当にデカいのは身頃の【型紙】でした……というオチ。

怖いですね。
背中心にもシーム無いですよ。


身幅が61cmあるので
ダブル巾で織られた生地ならなんとか入るか………？って感じ。

必然、内タグも変な位置に付いてる。





さて
サイズ感で大切なのは
あくまで　この服はSサイズである　という点か。

肩幅も身幅も広いから誰でもトライ出来ちゃいそうだけれど、袖丈(裄丈)はやや短め。

ここに照準合わせて、他の部分のオーバーサイズを楽しむのが吉。

だぶだぶでゆるく雑に着ましょう。
冬になればニットやスウェットとのレイヤードもとても楽しみ。



撥水性とか防水性とかは別にありませんが、濡れてもあまりダメージの無い服、という点ではかなり日本人向けじゃありませんかね。

小雨くらいならこれで頑張ってください。

フードもデカいです。


Made in ITALY
サイズ表記S

肩幅:55
身幅:61
着丈:80
袖丈:53
裄丈:81