洋服解読所


















c80's BIGI Worn_Out Indigo Linen Bomber JKT
¥19,000 税込
SOLD OUT
良い時代のBIGI。
日本アパレルを代表する大手であった同社から80年代くらいにリリースされたワイドボンバージャケット。
(もしかすると78年かも)
深い藍色と、その退廃が美しい個体です。
これはボンバージャケットという雛形とリネンという素材の、最も美しい噛み合い方のひとつ。
スマートネスやファッション性なんて全く度外視してパイロットの防寒だけを旨として作られたボンバージャケットは、布の余りが出まくる野暮ったいワイドシルエット。
これを一般社会(-戦争に対して)での生地で作ると、そのボリュームは全部ドレープとして落ちて優雅に靡きます。
そこに、皺の入り易いリネンと、色落ちのし易いインディゴという染料を掛け合わせると、その洋服が続けてきた佇まいに連れ添うようなアタリや色落ちが乗算的に刻まれていきます。
テキスタイルの持つ本来の美しさと、時代の流れが見事に噛み合った(又は狙って的確に噛み合わせた)素晴らしいビジュアルメイク。
背中のグラフィックも絶妙。
BIGI Around the world!
当時の同社の勢いを示すようなビジュアル。
パリコレに参加し、現地にアトリエも構え、同社から数多もの部門やグループ会社が独立し、この国に栄えたアパレル樹形図の大元となっていきました。
裏無しの軽快な仕立て。
リネンだもんね。それが理想。
縫い代は全部パイピングされて、丁寧な仕立てだな……と見ていると、肩部分の型紙がかなり変な形してるのに気付く。
なんと
一枚仕立てのスプリットラグランでした。
前袖はセットインスリーブの型紙で作って、後ろ袖だけラグランで、その前後を縫い目なく型紙の時点で一枚にドッキングしたカッティング。
こんな古いデザイナーズでこのカッティングあるのか、と少し感動。
所々汚れも散ってますが、ことこの個体ではどれも良い味としてお楽しみいただけると思います。
夏は軽い羽織もの。
でも夏が明けた後、デニムシャツとかシャンブレーとかと重ねてブルーレイヤードを作った時が1番楽しいんじゃないかな。
Made in JAPAN
サイズ表記L
身幅:69
着丈:61
裄丈:86
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¥19,000 税込
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