洋服解読所

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c90's FELIX BLOW (Early) Coated Cotton Active Cutting JKT

¥56,000 税込

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リアムギャラガーが始めたブランドでデザインを手掛けていたデザイナー


Laurence Bidston/ローレンス・ビッドストン。



彼がそのインフルエンサーブランドに参加するずっと前にリヴァプールにてスタートさせたスケーターレーベル



それがこの

FELIX BLOW。




そう、このレーベル元々はスケーターレーベルらしいです。
(過去のインタビューにて彼に影響を受けたと語るクリストファー・シャノン談。)



彼がこの名で展開したカジュアルなニューデザインは、同時代のUKにおけるアンダーグラウンドなハイファッションの数々と印象を同じくすると同時に、そのウィットに飛んだディテールメイクやカッティングで唯一無二のポジショニングを完成させていました。




このジャケットは先ずポケットの位置が変。
「左前腰」と「右後ろ腰」です。

どちらもジップ開閉。
トリックの際に絶対何も落とさないという気概を感じます。


特に左前腰のポケットは、スノーボードウェア類と同じように、上から下に閉じるタイプ。

これの意味合いとしては「開けたら閉めろ」です。

開けっぱなしで動くと絶対に物が落ちるので、着用者は必然的に毎回ファスナーを締める癖が付くのです。

アクティブな動作を想定した洋服に、気を利かせて搭載されるディテール。





そしてこの国の服なので「雨」への向き合い方も大きくデザインを左右しています。

この点で気になるのはやっぱり生地。

タフなコットン(オックスかな?)地にレジンコーティングを重ねたテキスタイルデザイン。



劣化による臭いもベタつきも無いグッドコンディションです。
軽く撥水性もあるのかな。
あんまり過信しないでいただきたいですが。



そして、このジャケットデザインにおける気候との向き合い方は生地だけにとどまりません。

このジャケットの大きな特徴である“カッティング”も雨天時を想定しています。


肩から袖にかけての製図がかなり考え抜かれている。


と言うのが
「前身」「後身」「袖」
の3パーツを全部一枚にドッキングした製図。



雨を想定した製図としては、英国レインコート由来の一枚袖ラグランがある(シームを無くして漏水リスクを徹底排除)けれど、こちらは更に方向性強め。

袖を繋ぐシームすら無くして、防水性を更に補強したデザイン。

近年のウインドブレーカー類に見られるヨークスリーブという袖構成です。

防水性が高く、腕も上げやすい。


しかもアームホールとの接続部分、ここの接続にダーツを入れてアームホールのラインを部分的に活かしてるのも美しい。



更にこれらのパーツはヨーク切り替え位置で大規模なベンチレーションを併設しながら切り替わっていきます。
このベンチレーションによって、運動による熱や湿気は最大限に放出。




「UKの」「スケーター」に向けたウェアとして、この上なく完成されたロジック。


デザインに係る全要素が全て、確固たる美学と論理のもと適切に管理されている。


大きな言葉ですが、完璧なデザインと言いたい。
こんなにデザインを読み込んでテンションの上がる服もなかなか無い。


Made in -
サイズ表記M

身幅:60
着丈:72
裄丈:87

ジップトップの樹脂パーツまで全部残った奇跡的な個体です。

問題無くスムーズに開閉出来ますが、恐らく耐久性は落ちていますから出来るだけジップの根本の金属部分を持ってお取扱いください。

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