洋服解読所

















L80-e90's FRANK SCOZZESE Back Print Design Oversized Mouton JKT
¥85,000 税込
残り1点
これはお店として滅茶苦茶大切な服だと思います。
昨年から続けて80年代のユーロカジュアルを深掘りしていますが、そのクオリティを決定付けるほどのスペシャルピース。
Frank Scozzeseのムートンボア。
同時代のイタリアン・アメカジを席巻していた幾つかのレーベルの中にAMERICANINOってレーベルがあります。
AMERICANOとは別ですからね、ご注意あれ。
このアメリカニーノが母体となり派生したレーベル。
このレーベルでは、BALLを立ち上げヨーロッパの若手デザイナーに創作のエネルギーを与え回った英傑、Aldo Ciavattaが生産に関わっていました。
初期のKATHARINE HAMNETTや
BALL,CLOSEDなどの初期のジルボーブランドなどに付くCFMタグ。
そのCFMタグが付く数レーベルの中には、昨年から紹介しているRED BUTTONがありますが、それを手掛けていたのがこのF.SCOZZESEです。
色んな作り手の群雄割拠も、ほんの少しずつですが解像度が上がって参りました。
ちなみにこのフライトジャケットは
CFMじゃなくて、アルマーニの初期レザーを生産していたSICONSでの生産になります。
ここはARMANIをメインにしていたものの、景気良い時代のDURBANグループなんかのレザーも作っていました。
ここのレザーウェアは本当にクオリティが高くって大好きです。
(CPのデザイナーをやっていたM.FERRARIもファーストキャリアはSICONSだったんですよ。)
背中にドカンとプリントを乗っけた、着古しのムートンジャケット。
この辺のデザイナーズはレザーウェアにもガンガンUSED加工をしていたので、これももしかしたら多少は加工かも。
襟折れ線に僅かに汚れがあるから、全部が加工ではないでしょう。
さて
このフォーマットで羽襟。
胸にはフランス空軍みたいなコードフラップ。
腕には卵型のシガレットポケット。
背中にアメリカ背負っておきながら
フランス空軍からのサンプリング。
大胆不敵過ぎる。怖いもの無しかよ。
このノリは堪らなくカッコ良いし、掘れば掘るほど「こんなフライトジャケット存在しない!」に辿り着く。
メンズウェアのマスターピースを切り貼りし、あたかもベーシックであるかの様な顔をしたクレイジーピース。
カジュアルレンジを盛り上げ、
“デザイナーズであること”と“カジュアルであること”は一切矛盾しないと示した創作の大きな1ページ。
何より良いのは
ここまでの背景が一切見えていなくても既にカッコ良いところ。
100点スタートで、そこから更に知るほど加算されるユニークなプレイフル・エッセンス。
Made in ITALY (SICONS)
サイズ表記-
肩幅:61
身幅:70
着丈:64
袖丈:63
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