洋服解読所



















1988's PLANTATION in ISSEY MIYAKE Waist-Belted Design Asymmetry Shirt-OP
¥27,000 税込
SOLD OUT
88年のプランテーション。
イッセイミヤケ社にとって非常に大切な年。
A・UN展が開催された年であり、以降のイッセイミヤケ氏のプリーツへの関心が決定付けられたタイミングでもあります。
このレーベルに関するアレコレは、先日のポップアップでの入荷や、そこで作った冊子に色々と書き込んでみましたが、一応ここでも軽く。
これはイッセイミヤケ社から81年にリリースされたカジュアルレーベルです。
【生活着】をコンセプトに据えた、リアルなライフウェアが展開されました。
PLANTATION の名前のように、プランテーション農園で働く人たちのような服。
サッと洗えて、ケアが楽で、着心地が良く、丈夫である。
それまでのハイファッションが掲げてきた華奢な華美婉麗に真っ向からNOを突き付ける野暮ったい作品群。
これらは、ライフウェアなんて言いながらもイッセイらしい独創的なカッティング大系が根底に流れており、そして同時期イッセイミヤケ社が丁寧に切り拓いたプリミティブ・テキスタイルの発表会も兼ねていました。
少なくとも96年に分社してエイネット社に取扱が移行するまでは、こうしたコンセプトの下、明確に独創性のある作品が作られていたように感じています。
今回ご紹介するシャツワンピースもその中の1着。
ビジネスシーンでのサックスブルーとはまた違う、少し彩度を落とした枯れ気味のアッシュブルー。
コットンブロードの厚みもビジネスシーンで着られるそれとは違う、少し丈夫な感じ。
同レーベルらしい図抜けたルーズボディの設計と、イッセイらしい立襟。
このディテールの完成度というか、凛とした美しさは矢張り流石と言う他ない。
ゆるいボディの中でキラリと光る綺麗なカット。
そしてこのルーズボディを一気にピリッと引き締めるもう1人の役者が、バックウエストに備え付けられたベルトタブのデザイン。
このベルトタブでギュッと畳み絞られたウエストは、ムササビ調子のルーズな腕周りドレープを逆説的に強調すると同時に、前後の中心に深く畳まれたアシンメトリー・タックのカッティングをも浮き彫りにします。
この辺りがイッセイミヤケ社時代のPLANTATIONと、それ以降のPLANTATIONの決定的な違いの一つだと思うのですが
別にサイズ設計が優しい訳ではないんですよね。
ふくよかであれど関係無く、どなたでもウェルカム!みたいな服ではないんです。
ある程度の美しさというか、同社内での美的基準を担保出来る範囲に責任を持って作ってる印象。
なので、一見ルーズな服ですけれどイッセイのレディースMサイズの方が着た時に1番綺麗にドレープが泳ぐように作られています。
今回割と丁寧にスチームアイロンを掛けていますが、洗い晒しのラフな感じで着てもサマになりましょう。
多少汚れても、ビビらず洗濯機に投げ込めるシャツワンピ。
前合わせ自体はメンズの左前なので、メンズも裄丈合えば是非トライしてみて。
Made in JAPAN
サイズ表記M
肩幅:-
身幅:58 (-26)
着丈:101
袖丈:-
裄丈:79
この服の身幅はアームホール底のカーブが終わったウエスト位置で計測。
片方のベルトタブでウエストが13cm短縮出来ます。
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¥27,000 税込
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