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e00's SUICEYED by B.SHARPE Offset-Front Design Tankers JKT
¥32,500 税込
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先日のポップアップから展開したストリートシーンへのファッションデザイナーの参入。
70年代から80年代にかけて顕著に見られたこの潮流、各国で様々な美学が乱立しましたが、U.K.にて台頭したのがDuffer。
このDufferの創設メンバーの1人であるBarrie Sharpeが展開したオリジナルレーベルの一つ、SUICEYEDのタンカース。
最初のオリジナルレーベルであるSHARPEYEは知名度がありますが、こっちは幾分マイナーでしょう。
骨組みはタンカースだけれど、味付けはフライトジャケット寄り。
面白いジャケットです。
左腕にはシガーポケット、両脇腹には計器類のコードを束ねるループタブも付きます。
一見は、デザイナーズカジュアルに頻出するような「既存コードのミックス」系のデザイン。
ミリタリ由来だと尚更良く見ますね。
同氏の古巣であるDufferでも数多く発明されました。
しかしそれだけじゃどうも腑に落ち切らない違和感。
なんか変でしょう、このジャケット。
どうにも気持ち悪い。
多分几帳面な人ほど感じてるはず。
この違和感の正体は【正中線のオフセット】。
フロントのド真ん中を通るべきジップが微妙に左にズレて設計されてる。
ダブルブレストと呼ぶにはあまりに微細な、一摘みのアシンメトリー。
前を開けてラフに羽織ってる時には気付かないけれど、前を閉めてタンカース然とした着こなしをすれば途端に立ち上る悪戯の香り。
あとこれもDuffer時代からの話なんですが、リブパーツの一部に布帛を挟むんですよね。
この服だと[袖口]のそれが1番顕著でしょう。
全然意味無い位置に、ボディと同じ生地の短冊が挟まれてます。
ここだけ伸びません。
別にコレによって縫製工程の効率化に繋がったり、ディテールの堅牢度が上がる訳でもありません。
思うに、これはDufferでの発明の残り香ではないかと。
発明?
そう。
袖口の次は首元に視線を移してください。
タンカースジャケット特有のリブニットでのスタンドカラーです。
本来、身頃からこのリブニット部分までぶっ続けでズバッとメタルファスナーが走るのがタンカースジャケット。
しかしこのジャケットは、不安定なニット生地にファスナーを走らせることで生まれるファスナー噛みのリスクを徹底的に排除してる。
ファスナーに接する位置だけを身頃同生地の布帛で切り替えてる。
これでファスナーはグッと噛みにくくなる。
コレ見た時には「確かに!」と膝を打ちました。別に打ってませんけど。
このディテールコード自体は昔のDuffer時代から見られたディテールなんですが、当時ももしかしたらB.Sharpe氏が発明したのかもしれませんね。
こんな感じ。
誰も彼もを誘目する派手なインパクトなんて眼中に無く、ニッチで閉鎖的な、でも分かるヤツらをニヤつかせるミニマルなウィットデザイン。
たまらなく趣味が良いと思います。
裏地は滑りの良いナイロンサテン。
元ネタが寒冷地用のジャケットなので、こちらも中綿入り。
大きな傷や不具合はありませんが、背中にスプラッシュ状の薄汚れがありますから、ここだけご留意ください。
Made in U.K.
riri_Zips
サイズ表記S
肩幅:50
身幅:62
着丈:62
袖丈:68
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