洋服解読所


















c90's MIDWEST (Eu?) Hoodie Layered Design Short JKT
¥18,000 税込
SOLD OUT
Midwestとは米国中西部の穀倉地帯を指す言葉。
アメリカ黄金期の輝きに当てられた作り手が生み出したデザインでありましょう。
フェードの効いたネイビーのフライトジャケットと、タイプライター系のハイカウントコットン仕立てのパーカーをフェイクレイヤードしたデザイン。
ショートレングスのジャケットにレイヤードデザインが入れることで生まれる既視感。
80'sのM&FGデザインみたいな空気が出るんですね。
これは[良い既視感]。
外側はエンブレムやテキストが半ばランダム入り乱れ、それが刺繍やプリントをミックスしてあしらわれます。
ここで感激したのが、ボディの色と殆ど同じような色もプリントカラーで使われていること。
既にあったプリントが、完全に色褪せて消えてしまって、仄かに痕跡だけが残っているようなビジュアル。
喩え話、入れ替わり立ち替わり色んなショップが入退去を繰り返すテナントなんかでこんな情緒に満ちた看板があったりしますよね。
また、フロントは右身と左身に分かれてるから、アシンメトリーも見慣れたもんですけれど、後ろのグラフィック配置までも結構強めのアシンメトリーってのが面白い。
なかなか出会えないセンス。
そして中のパーカーが良い仕事をしてて、ここで生まれるSC(Super Casual)の空気がピックアップの決め手。
アウターのネイビーよりも数段明るいペールブルーの軽やかな生地に、ゴロッと重たいメタルボタンのコントラスト。
(一番下のボタンだけ欠損)
生地はパシッと目の詰まったハイカウントの平織。
所謂タイプライターと呼ばれる生地に近しい質感です。
この織地の密度はスチームアイロンを当てた時にそのスチームをバシッと跳ね返してくるくらい。
ここでの生地単品に着目して探しても似た物はなかなか存在しないうえに、それが完璧な使われ方をしてて、しかもカッコ良いプリセット込みの完パケ。
こんな面白いジャケット、パス出来ない。
[ブルー]の奥行きが1着の中に豊かに宿っていますから、スタイリングでも近しい色で纏めてるだけで面白くなります。
現代カジュアルのムードを的確に拾いつつ、レトロカジュアルの空気も毀損されていない。
個人的にスペシャルなデザインバランス。
Made in -
サイズ表記M
肩幅:56
身幅:66
着丈:55
袖丈:58
日本には同名の有名なアパレル商社がありますが、多分無関係なんじゃないかな……?
意外に古く、76年の創業であるそうですから、完全に無関係と断ずることも出来ませんが。
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¥18,000 税込
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