1980's FRANK SCOZZESE Hard Worn Out Design Twisted Denim JKT

明け方のパッカー車から引き摺り出したようなハードな退廃。

これが耽美なデカダンスで終わらないのがアメカジ。

どんな汚れも着古しも、捻じ切られるようなダメージでさえ、タフなハードボイルドを引き立たせる優秀な舞台装置。



ブランケットライニングの、野暮った〜いデニムジャケット。
ある程度歳食わないと似合わないアレ。

ブランケットはフラッグチェックみたいな大柄。

デニムは青に緑の混じった、汚くも美しい、ドブネズミみたいな色彩。

カッコ良いな。
40年代のヘラクレスみたい。


しかしフロントデザインや付属パーツはどこの老舗にも前例の無いオリジナル。
あぁ、イタリアだ。

イタリアが作る“架空アメカジ”だ。
(私はこれが大好き)




異様に大きいフロントポケット、
ドンとワイドな横長シルエット。
異様に小さい羽襟、
ここぞとばかりに改変されたパーツデザイン。



この羽襟、元ネタ群だとコーデュロイを使うんですが、この個体は染まりの悪いチープなブロードで置き換え。


流石に大胆不敵が過ぎる。
これはPKでド真ん中にパネンカ決めるセンスと似ている。



フロントには特大、赤塗りの打ち込みボタン。
レーベル名と【501】の文字。

このレーベルは後に【601】のコードをレーベル名に冠して【REDBUTTON 601】となるのですが、それ以前に作られた(そして恐らく怒られた)個体なのでしょうね。


Marithe&Francois Girbaudの他にAldo Ciavattaが見出したもう一つの才能。

結果的に不出世の燈として消えるのですが、どう見てもカッコ良い。



誰も知らないシークレットレンジ、
フランク・スコッツェーゼ。



もう1着、ほぼ同型でご用意あります。


Made in ITALY
サイズ表記L

肩幅:56
身幅:68
着丈:65
袖丈:63

ちなみに付属パーツ類は、ジルボーでも同じのが使われてたりします。

この辺りの資材やテキスタイルはCiavattaが手配したものですから、リリース後にこうして答え合わせが出来るのも楽しい。