c80's BALL (Lic.) Unique Pockets Cut Boa-Lining Denim JKT

継続してご紹介しているBALL。

80年代からせいぜい90年代の頭くらいの日本ライセンス個体。


このジャケットは当時デザインを担当していたM&FGだけでなくAldo Ciavatta率いるCFMや同社から平行して展開されたFrank Scozzeseの存在も強く意識させる個体です。


と言うのも

前回のポップアップでご紹介したFrank Scozzeseと全く同じ副資材が使われています。

それが工具のボルトのヘッド部分を模したデザインのスナップボタン。

これは彼らの創作以外ではサッパリ世に出て来ません。

恐らく金型からオリジナルで作って、ロゴの刻印だけそれぞれ変えて使っていたのでしょう。

このジャケットが存在することにより前述した作り手達の繋がりが更に明確に視認できるという意味で、強い意義を持ったアーカイブであります。


通常のGジャンよりも大きく設計された胸ポケット、それを蓋するベルクロ開閉の大型フラップの構成。

ここもFrank Scozzeseのジャケットと共通するディテールデザインです。



襟の同色ボア使い、これはアメリカの元ネタをベースに、“あえてコントラストを付けない”という方向のツイスト。

ジャケット裏地もみんなボア。
暖かいのは良いことだけれど、滑りは悪い。

デリケートなセーターとか挟んでレイヤードするとすぐ毛玉が出来てしまいそう。
その点、シャツとかスウェットの方が相性は良いでしょう。


こうした野暮ったい着用感含めて、ジビエみたいな野趣として楽しみたい気分。


Made in -
サイズ表記L

肩幅:58
身幅:68
着丈:60
袖丈:59


ちょっとややこしい書き方している部分がありますが、BALLのライセンス個体はM&FGのデザインかどうか不明です。
YESもNOも断定が出来ません。

また、M&FGの2人とBALLとが全く関係無くなるタイミングがありますが、その年も明確ではありません。
クオリティがガラリと変わるのでビジュアルでは分かるのですけれど、データとしてのアーカイブは未完成。