洋服解読所












c80's OILILY(EURO) Full Acid Graphics Soft_Shell JKT
¥17,000 税込
SOLD OUT
オランダの子供服レーベル、Oililyのオールド個体。
このレーベルの始まりは1963年。
先ず子供服のレーベルとして誕生して、そこからアダルトウェア(ウィメンズ)を展開…という順番。
大人の服としてレーベル名を分けたりせず、全部同じ名前で展開するってのが珍しいなと思います。
大体みんな会社内で別ブランド作ったりしちゃうのに。
この個体は大体80年代くらいのユーロ製、サイズ表記はLでゆったりバランスですが、メンズ服の展開は無いはずなので多分ウィメンズのLサイズ。
ポップで、あわやキッチュなまでの足し算デザイン。
カジュアルレンジにファッションデザイナーが進出してきた同時代特有のBPMを感じます。
この尖った色彩感覚は実は現在も何処か似た雰囲気で継続されています。
しかし私がETRAKに置くなら
このいじらしくレトロなハイカジュアル一択。
勿論稀少性ってのも大前提にありますけれど、他にもう一個重視しているセンテンスがあります。
それは
「子供服の遊び心を大人服サイズで、ハイブランド並の水準で」
って部分。
2000年代以降、Antwerpを震源地として台頭してきた美意識ですが、それを奇跡的に先んじる形で創出していたのがこのレーベル。
特に高級な素材をこれ見よがしに用いている訳ではありません。
しかし水準ってのは素材のクオリティだけにあらず。更に重要なのはセンスです。
華奢でしなやかなソフトシェルは、極薄のシンサレートが接着された裏地の柔らかなボリューム感に後押しされ、最初から風を孕んだようなパフっと感が。
その可憐な印象のボディに、理外の金属ボタン。
ちょっと重ための頼もしいジッパー達はまだいいとして、ボタンに金属を選ぶのは明確な意図あってのこと。
ただの可愛いらしい服、で終わらせないウィットに富んだフック。
裾リブの下端をもう一回ボディの生地で縁取るのも、このウィットの一環でありましょう。
こういう所。
ポップな柄デザイン作って終わりじゃない。
ちゃんと大人が見てもオッと唸る、こういうディテールセンス。
ダメ押し、フードとボディで柄が違うのに、その配色と柄ピッチは同じ。
こういう所です……。
Made in - (EURO)
サイズ表記L
肩幅:61
身幅:66
着丈:60
袖丈:55
裄丈:89
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レビュー
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